「雨音と一杯」はこんな場所です。
はじめまして。
当ブログ「雨音と一杯」を運営している、とと と申します。
普段はエンジニアとしてフルリモートで働いています。
朝仕事をする前に淹れるコーヒーや紅茶が、今の私にとって何よりの癒しであり、ちょっとした楽しみとなっています。
このブログは、そんな私の「日常の中の一杯」と、それを通じて感じることを、静かに綴っていく場所です。
コーヒーは、むしろ「苦手な飲み物」だった
正直に言うと、私はもともとコーヒーが好きではありませんでした。
学生の頃、朝のニュース番組で見かける「目覚めのコーヒー」という文化にすら「なぜ苦い飲み物を朝から飲まなければいけないんだ」と思っていたくらいです。
しかし、私がハマっていたドラマ『赤鼻のセンセイ』のワンシーンで、登場人物の一人がコーヒーミルで豆を挽き、コーヒーを飲んでほっと一息つく姿が非常に印象的で。
「なんか、ああいうのやってみたいな〜」
ただの興味本位で、安い道具を一式揃えてみたのが、コーヒーとの最初の接点でした。
記念すべき「ちゃんと淹れた最初の一杯」は、なんと「コピ・ルアク」。
世界的に高級とされる、いわゆる「うんちの豆」です。
私がコーヒーを始めたと海外旅行中の友人が知り、わざわざお土産で買ってきてくれたのでした。
でも…正直なところ……
「これ、インスタントと何が違うんだ?」とまったく味の違いがわからなかったんですね。
それでも、なんとなく”ちゃんとしたことをしている”という気分が楽しくて続けていたのですが、ある日コーヒーに詳しい人からこんなことを言われました。
「その淹れ方じゃ美味しくないよ」
「いい豆なのにもったいない」
おそらく冗談半分だったとは思いますが、その時の私はちょっと気後れしてしまって。
「自分には向いていないのかな」と思い、それ以来少し距離を置いていました。
味の違いはわからない。でも習慣にしたい。
会社員になってからは、もっぱら缶コーヒー。
酸味が強いのが少しだけ苦手だな〜くらいの認識があった程度で、味なんて正直どうでもよく、ただただ仕事モードに入るためのスイッチとして毎日飲んでいました。
でも、コロナ禍で在宅勤務になった時、片道1時間半の通勤時間がなくなり余裕ができて、「せっかくだし、またコーヒー淹れてみようかな」と、ふと思ったんです。
幸いにも最初に揃えた器具はまだ残っていたので、近所のKALDIで「おすすめの豆はどれですか?」と聞いて選んだ豆で、また手探りで淹れてみる。
相変わらず味の違いなんて全然わからない。
でも、自分で選んだ豆を、自分で挽いて、自分のために淹れる時間が、とても気持ちよかったんです。
「今日も淹れてから仕事しよっと」
そんな小さな習慣が、私の毎朝に根付いていきました。
雨の日が嫌いだった。でもある日ふと、好きになった。
私は6月生まれですが、子供の頃から雨が大嫌いでした。
(別に6月生まれの大半が雨好きなわけではないんですがね…)
外では遊べないし、傘はめんどくさいし、服も靴も濡れるし、髪もうねるし…と、思い返すと嫌な思い出ばかりです。
でも大人になって、ある日ふと、
雨の音が静かに響く部屋の中で、コーヒーを淹れて本を読む時間が、妙に心地よいと感じたんです。
雨が窓や屋根を叩く音。
アパート前の道を車が走るシャーという音。
そんな世界に、自分で挽いた豆の香りがふわっと広がる。
「もしかしたら、今ものすごい贅沢な時間を過ごしている…?」
そう思った瞬間から、私は少しずつ雨の日が嫌いじゃなくなりました。
嫌われるものでも、見方が変われば、こんなにも大切な存在になる。
それはどこか、自分自身のコーヒーへの向き合い方にも似ている気がします。
このブログで伝えたいこと
当ブログ『雨音と一杯』は、”ちょっと気になっているけど一歩踏み出せない人”のための場所にしたいと思っています。
- コーヒーって難しそう
- 道具が多くて覚えることも多そう
- 敷居が高く、こだわりの強い人が多そう
- そもそも味がよくわからないかも…
全部私もそうでした…!
でもきっとそれでもいいんです。
わからないなりに、淹れる時間を楽しむ。
豆を選ぶ。香りを感じる。わからなくても美味しいと感じる。そんな五感すべてをつかった体験自体が、ちょっとだけ特別な時間になってくれるから。
私は、味の違いを語るような記事はきっと書けません。
でも、選んだ一杯が日常に与えてくれるちょっとした彩りについては、等身大で伝えられる気がします。
おわりに。
これからこのブログでは、コーヒーや紅茶に関することはもちろん。本の紹介や、日常のちょっとした発見や挑戦、夢のまた夢かもしれませんが、いつか叶えたいカフェ開業の話なんかも書いていけたらと思っています。
もしあなたが「ちょっとコーヒー気になってる。けど…」という方なら、ぜひ覗いてみてください。
雨音が静かに響く中、一杯の飲み物を手に、ふっと気持ちが緩むような場所にできたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これから自分のペースで更新をしていきますのでよろしくお願いします。