About

こんにちは。「雨音と一杯」へようこそ。

このブログを運営している とと です。

コーヒーが少し特別になるまでの話

正直に言うと、私はもともとコーヒーに全く興味がありませんでした。
苦いだけの飲み物で、眠気覚ましのために無理して飲んでいる。そんな認識しかなかったんです。

そんな私が初めてコーヒーに惹かれたのは、ドラマ『赤鼻のセンセイ』のワンシーンでした。
小林聡美さん演じる太川絹という登場人物が手動のミルで豆を挽く姿を見て、「なんだか楽しそう、自分もやってみたい」と思い、勢いで安価な器具を一式揃えました。

最初に飲んだのはなんと「コピ・ルアク(いわゆる”うんち豆”)」でした。
コーヒーを始めようと思ってるんだ〜と言う話を聞いた友人が海外旅行のお土産で買ってきてくれたのでした。

高価な部類に入る豆だと聞いて飲んでみましたが……..
正直、味はよくわからなかったんです…

それからもたまに飲んでいましたが、詳しい人から

「その淹れ方じゃおいしくならないよ」
「せっかくの豆がもったいないよ」

と言われてしまい、少し距離を置くようになってしまいました。

その後会社員になってからの毎日は缶コーヒー生活。毎日出社と同時に自動販売機で買った缶コーヒーをごくごく飲む日々。
どれもおいしく感じて、味の違いなんて意識したこともありませんでした。

ふたたび、コーヒーを入れるようになった日

そんな私がまた自分でコーヒーを淹れ始めたのは、コロナ禍で在宅勤務が始まった頃。

「わざわざ毎日自販機やコンビニに買いに行くのも手間だし、久しぶりに淹れてみようかな」と思い立ち、KALDIでお勧めされた豆を買い、棚の奥から引っ張り出した埃の被ったミルで挽いて、お湯を注いで——。

やっぱり味の違いはさっぱりわかりませんでした。
でも、自分で豆を選び、丁寧に淹れるこの時間がとても心地よくて。

それはやがて、毎朝のルーティーンとなり、今では私にとって大切な時間です。

ブログ名「雨音と一杯」に込めた想い

私は6月生まれです。
でも、小さい頃は雨が大嫌いでした。

濡れるし、傘は面倒だし、外で遊ぶこともできない。
「雨=イヤなもの」という印象しかありませんでした。

でも大人になるにつれて、
その不便さや煩わしさの中に、ふとした”特別さ”を感じるようになりました。

静かな部屋で、
屋根を叩く雨音をBGMに、
温かいコーヒーを片手に本を読む—

そんな時間が、いつの間にか私の中でかけがえのないものになっていました。

「嫌いだと思っていたものでも、見方が変われば大切になるかもしれない」

このブログ名には、そんな想いが込められています。

コーヒーもまた、
「なんだか難しそう」「敷居が高そう」と思われがちかもしれませんが、
ちょっと見方を変えれば、誰にとっても優しい存在になれると信じています。

このブログで伝えたいこと

私はコーヒーの味の違いがわかるわけでもないし、資格を持っているわけでもありません。
むしろ”バカ舌”の部類だと思います。

でも、そんな私だからこそ届けられる言葉もあるんじゃないかと思い、このブログを始めました。

  • 難しいことはわからないけど、コーヒーにちょっと興味がある
  • 気負わずに、自分のペースで淹れてみたい
  • すぐ辞めちゃうかもしれないけど、まずは似た境遇の人と同じように試してみたい

そんな人にとって、この場所が「ちょっと居心地のいい場所」になりますように。

おわりに

今はまだ開設したばかりで手探りのブログですが、
いつかは、自分でカフェを開いてみたいと思っています。

その時のお店の名前は「雨音と一杯」かもしれません。
その日まで、ゆっくりと、コーヒーを淹れるように、更新を続けていきます。

どうぞよろしくお願いします。