珈琲

はじめての自家焙煎はちょっと失敗。でも驚くほど美味しかった【体験談】

はじめての自家焙煎はちょっと失敗。でも驚くほど美味しかった

はじめに:おうち焙煎、やってみました

コーヒーにハマってしばらく経ちますが、ついに『自家焙煎』にチャレンジしました。

正直なところ、焙煎ってとても大掛かりで、カフェのように設備が整っていないとできないと思っていたんです。
でも、YouTube等で調べてみると、意外と「家にあるものでできる」らしい。

そんな軽い気持ちで始めた自家焙煎。

ちょっと失敗もしましたが、人生で一番美味しいカフェオレが出来上がりました。

用意したもの:道具は家にあるもので

今回用意したものは以下の通りです。
★マークは新規で購入したもの、それ以外はもともと家にあったものを使用しています。

  • ★コーヒー生豆
    • Amazonで購入した「ブラジルショコラ 1kg」(松屋珈琲)
  • 片手鍋(IH対応)
    • ティファールの取っ手が取れる片手鍋
  • ザル
    • どこで買ったかは覚えていないが、ザルとボウルがセットになっているもの
  • デジタルスケール
    • Amazonで購入したもの
道具一覧

(キッチン汚くてすみません…笑)

ちなみに、生豆はAmazonで注文してから約2日後に届きました。
レビューも好評で、珈琲の中では割とオーソドックスな味わいらしいです。

ハンドピック:意外と難しい第一関門

焙煎前に欠かせない作業が「ハンドピック」。
虫食いやカビのある豆を取り除く作業です。

生豆

事前に調べていたとはいえ、実際にやってみると判断が難しい。
「これ、本当に悪い豆なのかな…?」と迷ってばかり。

最終的には…

  • 明らかに虫食いがある
  • 極端に黒ずんでいる
  • ぱっと見わかるくらいカビている
  • 大きな割れ・欠けがある。
  • 自分が思っているコーヒー豆と見た目がかけ離れている

    といった豆だけ弾くようにして、それ以外は使用しました。

今回150gを焙煎しようと思っていたので、ひたすら150gに到達するまでハンドピックを行いました。
かかった時間は約30分。これが一般的に早いのか遅いのかはさっぱりわからないが、もっと効率の良いやり方はありそうだなと感じていました。

焙煎:煙と香ばしい香りに包まれて

前述の通り、焙煎にはIH対応の片手鍋を使いました。

1分ほど鍋を温めた後、豆を投入して蓋をしてスタート。
だいたい2分おきくらいで、蓋を開けて豆の状態を確認しながら、焙煎を進めていきました。

これが鍋に豆を入れた直後。

投入直後

次が2分ほど経過した状態。

2分後

6分後…

6分後

7分30秒頃に1ハゼ(※)が開始?
…と思ったけど音が小さくて半信半疑。静かに見守ることに

(※1ハゼ:豆の中の水分が弾けるような音。焙煎において重要なタイミング)

10分後…

そして12分をすぎた頃、2ハゼ開始。これも音は小さめ。

動画とかではもっとすぐわかるくらいパチパチなってた気がするんだよな〜
と思ってのほほんとしていたら急に「パチン!」となりました。
その瞬間に「あ!これか!!」と納得。

14分いかないくらいで火を止めました。
完成したのはこちら。

完成

うーん…狙っていたのは「シティロースト」でしたが…
少し、いやかなり、焙煎しすぎたかも…

焙煎直後の豆は、いつも買っている焙煎済みの豆よりもふっくらしていて、もこもこに膨らんでいたのが印象的でした。

冷却:焙煎が終わった後も大忙し

焙煎後は急いで冷却をしないといけません。
豆が熱いままだと、焙煎が進行してしまうからです。

事前に仕入れた「扇風機やドライヤーの冷風を使うと良い」という情報があるので、即実践しました。

…が、台所は大変なことに。
しっかりとカスを取り除いていなかったので、ドライヤーの冷風を最大風力で当てたらぶわーっと舞ってしまい、床や作業台、乾かしている食器たちが…

泣く泣く、紹介されていた冷却方法は諦め、きっと良くないんだろうなと思いながら冷蔵庫へそっとしまい、掃除を始めました。

飲んでみた感想:深煎り×牛乳=最高のカフェオレ

深煎りだと苦くなるという情報はなんとなく知っていたので、さっそく淹れて、カフェオレにして飲んでみました。

ミル
  • 酸味はほぼなく、苦味がしっかり
  • 最初は牛乳でまろやか、飲み込んだ後の舌に苦味がじわっと残る

王道のカフェオレのような味わいに。
「焙煎しすぎて失敗しちゃったな」と思ったけど、カフェオレにしてみたら大正解でした。

焙煎して分かったこと:反省点と学び

  • 家中がコーヒーの香りでいっぱいになる、煙がすごい。
    →換気扇を一番強くしても追いつかず…窓を開ける必要もあった
  • ザルの形が意外と大事
    →普通のザルでは冷えにくかった。浅くて広い物の方が冷却しやすい。
  • 焙煎後の鍋は焦げとカスで大変
    →専用の鍋を用意しておけばあまり気にしなくて済んだかも
  • 焙煎後の冷却は大変!
    →扇風機やドライヤーの風を当てるとカスが舞ってしまうので要注意
  • 焙煎中、5〜6秒ごとに鍋を振るのは、頻度が足りない
    →結果ムラが出たり、豆の一部が焦げたりしました。2~3秒ごとが良いかも

それでも、自分で焙煎した豆は最高だった

最初は不安だらけだったけど、焙煎後に淹れて飲んだ一杯は、今までで一番美味しいと感じるコーヒーでした。

たとえ少し焙煎しすぎたとしても、
「自分で焙煎した豆を、自分で挽いて、自分で淹れて飲む」という体験は本当に特別です。

次のチャレンジは…

  • 今回の目標だったシティローストを目指して再挑戦
  • 自家焙煎用の道具を少しずつ揃える
  • 焙煎度ごとの味わいの違いを比べてみたい

おわりに

初めての焙煎は、煙やカスとの戦いだったけど、それ以上に「楽しい」と「美味しい」がいっぱい詰まった体験でした。

次回はもう少し軽めの焙煎を目指して比較もしてみたいと思います。

この体験談が、これから自家焙煎を始めてみたい方の背中をそっと押せたら嬉しいです。